枝光本町商店街アイアンシアター

ホシハ チカニ オドル

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みどころ・あらすじなど

1999年9月30日、東海村。美しく青く輝く光が、人間を包み貫く。
JCO臨界事故の光は、DNAを損壊し、細胞の再生機能を破壊し、身体を崩壊させた。しかし、それは人間そのものの崩壊だったのか。

1986年4月26日、チェルノブイリ。被曝して死んだ原発労働者たち。ひとりは現場で行方不明となったままだという。
その遺体は、放射能を閉じ込めるために4号炉を覆って作られた分厚いコンクリートの「石棺」の中、大量の放射能に汚染されたまま26年間、放置されているのだろう。
消火作業に従事し、被曝死した労働者たちの遺体も、コンクリートと鉛の棺に封印されて埋められた。
高レベルの核廃棄物として処理された身体たちは、しかし、物言わぬ躯(ムクロ)なのか。

1945年8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキ。原爆。1954年3月1日ビキニ礁沖。水爆。
1991-92年、2003年バグダッド。劣化ウラン弾。光によって生み出されてきた、闇たち。

しかし闇に目を凝らすとき、そこから何かが生まれ出ようとして蠢くのが見える、ような気がするのだ。
それは閉じた瞼の裏に映し出される光の文様のように、人間の脳が生み出す幻影か。
それとも、闇に慣れ始めた目が、そこにあるのに見えなかったものをついに見るようになったのか。

闇に耳を傾けるとき、そこに微かなモノオトが聞こえてくる、ような気がするのだ。
それは無音の中で鳴り響く耳鳴りなのか。それとも、光の轟音にかき消されて聞こえなかった、静かな細い、天使の幽かな羽音か。

この作品を、闇を世界へと照らし返す鏡の、闇を響かせる器の、興(おこ)された者たちと共に酌み交わすモノガタリの杯の、ヒトツとしたい。
そう願いながら、目を凝らし耳を澄まそうと思う。

この出来事の場で出会う「あなた」との、静かな、いくつものDialogueによって、「あちら」でも「こちら」でもない、「もうひとつの世界」を呼び起こしたい。

詳細情報

出演
芝居・身体表現 大槻オサム
作曲・演奏   谷本仰
日時
11月 23日(金) 14:00/19:00
11月 24日(土) 13:00
(開場は30分前、上演時間約80分)
*終演後、出演者とゲストを交えての感想シェアの場を設けます。
■ゲストトーカー
23昼 島田 清さん 元・北九州市立中学校長、『イベント校長の学校再生!』著者
23夜 西嶋真司さん 映画『抗い -記録作家 林えいだい-』監督
24昼 外平友佳理さん 「到津の森公園」獣医師、学芸員、博士(獣医学)
チケット
一般前売り・予約 2500円(当日3000円)
学生(中~大学・専門)予約 1500円 小学生前売・予約 1000円(未就学児無料)
※Again予約=今までどこかの会場でホシチカを観たことのある方は、その時の会場名・時期を書いてご予約頂けたら500円割引になります。
※Repeat予約=今回の公演を複数回ご覧になる場合、2回目以降は1500円でご予約できます。(学生1000円)
お問い合わせ
tanise@har.bbiq.jp(ピカラック) 080-1711-5074(タニセ)